2021/10/12 10:00

テーブルはインテリアの中心です。目に入る面積も大きいため、その印象でインテリアの雰囲気がとても変わってきます。デザインやサイズだけでなく、天板の素材がとても重要です。床、壁、天井の色や素材とのバランスを見ながら選んでいきましょう。


前回に引き続き、テーブルやデスクの選び方について分かりやすく解説していこうと思います。


目的で選ぶ「3種類の木材の加工」

まずは、木材の加工ついてみていきましょう。なかなか見分けがつきにくいと思いますが、それぞれどのようなものなのでしょうか。


① 美しさ優先 <突板材>

突板材?なんて読むの?と思った方もいらっしゃるかもしれません。「ツキイタ」と読みます。0.5mm ほどに薄くスライスした木のシートを突板と言い、合板などに貼って使用します。木材の最もきれいな部分だけを使用してるため、木材特有の「材によるばらつき」が少なく美しい仕上がりになります。突板で製作したテーブルは、木目や色に均一感があり、整っていることから都会的な空間やシンプル、ミニマルな空間などによく似合います。

   メリット

美しい木目にを厳選している
無垢集成材、一枚板に比べてお手頃価格
反り割れ等がなく扱いやすい

デメリット
経年劣化を楽しむには不向き



② 万能タイプ <無垢集成材>

集成材のテーブルは製材した板を接ぎ合わせて製作します。木の質感がストレートに出るため、木材の等級が品質に直結し、木目の違いがあったり、節などが入ったりします。同じ材種の集成材でも、テーブルごとに木目や色が異なることが特徴です。使いこむことで出てくる経年変化を楽しめるため、修理しながら長く使うことができます。


メリット
経年変化を楽しめる
重厚感がある
丈夫
修理をしながら長く使える


デメリット
重い
価格が高い
割れや反りなどが出る場合がある
継ぎ目がある


③ 高級仕様 <無垢一枚板>

丸太をスライスしただけの一枚板は、贅沢な木材の利用方法です。木の質感がダイレクトに伝わり、重厚感や高級感を最も感じられるテーブルです。そのためテーブルを作るまでの製作過程が重要で、安価なものほど後々、反ったり、割れたりしやすく価値が落ち、使いづらくなります。日本では耳付きが多いのですが、ヨーロッパでは耳なしも人気です。


メリット
高級感、重厚感
世界に一枚だけの特別感
長く使い続けられる

デメリット
重い
反り、割れが発生しやすい
修理が難しい
高価

結論

今回は加工の違いについてまとめました。ショップなどでせひ確認してみてください。加工方法だけでなく仕上げの方法や樹種によっても特色は変わります。次回は仕上げについてまとめていきます。